相続が「争族」にならないために

それは、資産の問題です。

特に、ご本人、又は親の家が持ち家であれば最終的に家をどうするのか、についてです。

 

私の実家では、3~4年前に高齢の母親から

「自分が元気なうちに、家、土地のことを決めておきたい」

と申し出がありました。

 

家族で話し合った結果、売却は考えず

兄が譲り受けることになり

2年前に名義を親から兄へと変更手続きを終えました。

 

生前贈与も手続きや相続税がかかり大変ですが

今となっては親子共々気持ちもスッキリし安堵しています。

 

 

そこまでして母が生前贈与したかったのは

亡くなってから子供たちに迷惑かけないように

子供たちが仲たがいしないように

自分が認知症や入院してからでは遅い、とその一心だったようです。

 

弁護士の先生も

「相続は “争族” になりえる」とおっしゃっていました。

 

生前のうちに家のことを話し合うことは

なかなか切り出しにくい問題ですが

亡くなった後は、結局残された者たちで話し合うことになります。

 

兄弟間がどんなに仲がよくても、相続の些細なことで

仲たがいする話をよく耳にしますね。

 

生前整理は、家の中の物を片づけるだけでなく

自分が所有しているすべての事柄が含まれています。

 


前向きに物事を進めてくれた母には感謝しかありません。

 

家の片付けもそうですが

不動産を含めた資産になるものは遺言書を作成しておくなり

元気なうちに進めておくことをおススメします。

 

 

※法的な手続きの場合、専門家の先生へご相談ください。